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甲姫2 光操師-KOUSOUSHI-(20)

2009-05-31

   第三章 出会い-DEAI-()



 秀次は首にある力を制御しているチョーカーを消して、目の前で光の剣をかざしている人物とオーラ同調を開始した。
 攻撃はもう目の前まで迫っている。同調がうまくいかなければ--。
 秀次はそれ以上、何も考えなかった。自分のオーラと目の前の人物のオーラが同調したのを感じ取ったからだ。それはクリスタルやアメジストが手のひらの上で起き上がったときと同じ感覚だった。
 光で作られた剣からバリアが生じ、それが上から攻撃してくる波を散らす。そして……消えた。
「ふう……」
 光の剣が消えると、男--光川光輝は立ち上がって額の汗を拭き、メガネの位置を直した。
「ぶっつけ本番でよくできましたね。助かったましたよ」
「あの……あなたはいったい……」
 秀次に代わって唯が尋ねると、光輝は、
「改めて自己紹介したほうがいいですね」
と言って、自分から始めた。
「私は光を操って攻撃、防御をする光操師の光川光輝と言います。菊美さん--天の甲姫が完全覚醒すると神代紅さんとなるわけですが--そのおばあ様に頼まれまして、護衛に来ました」
「護衛……って、姿を見たのは今が初めてですけれど」
「光を曲げる術を使って、あなたたちから姿を消していたのです。隔離時空地の鉄棒、いかがでしたか?」
「え? あれ、あんたが?」
 秀次がやっと口を挟んで、問いかけた。
「ええ。体操部に所属しているというので、隔離時空地でも練習できるよう、私が空間の一部から出られる廃品の山--人によっては宝の山とも言うそうですが--の中から、見合った材料を見つけてきて、作ってみたんです。高さ的には大丈夫でしょう?」
「ありがとう。おかげで隔離時空地の中ででも鉄棒の練習ができるよ」
「本当は吊り輪も作ってみたかったんですけれど、高さ的に難しくて、諦めました。作れるといいんですけれど……」
「鉄棒だけでもありがたいよ。作ってくれてありがとう」
「いえいえ……」
 言葉を濁すようにして終わらせると、光輝は秀次と唯から視線をはずし、向こうの角に視線を移した。
「もう出てきていいですよ、菊絵さん。姿を見せて、話をしたほうがいいです」(続)
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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ありさという名前は、オンラインゲーム『ラブネマ』の中でのキャラクターネームです。雑誌投稿などでは、他にも様々なペンネームを使っています。

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